2014年2月13日木曜日

Yohji Yamamoto と 10年後のこころ

箪笥にある、思い出の服。
まだ1段分ある。

これでも随分減らしたけど、
これだけは捨てれないやつ。

尊敬してる上司と一緒につくったもの。
500回以上着てる。ってもの。

あと、
自分の生き方のきっかけになったもの。

でも、今日、
なんとなく急にその1着を手放そうと思いました。

Y's

18才くらいのときに買った
Y's のもの。

学生だし、ワイズは高かったです。
でも、無理しました。

これがきっかけで、
服ってなんだろうって思うようになりました。

今まで買ってきた服は
完成されてて、色や形で、好き嫌いで、便利で、まるで、スーパーのお惣菜みたいだったんだって感じ。

「かわいいのつくったよ、買ってね」
て感じ。

でも、ワイズのこの服の未完成感。
この感じ、素材感
フロントは安全ピンが一本ついていて、どうやって着るかは、私次第。

「お好きにどうぞ、楽しんでね。」
って感じ。

好き嫌いでものを買うか、
価値観でものを買うか。

18才に考えさせた服。
それからずっと近くにあった気持ち。

21才になったとき、その気持ちを手紙で社長さんに送りました。
それで、そこで働かせてもらえるようになり、パタンナーになったようです。

あのとき惚れたのは、みえないとこのデザインだった。
生産ラインのデザインだった。

28才、あの服を買って10年後、
ずっとしまってあるし、
この価値は、もはや私の中で骨となっているし、

見えなくなっても大丈夫。

多分ね。
(少しのさみしさ)



丁寧にアイロンして、

写真とって、

打ち合わせ終わったら、後で捨てよう。

と、壁にかけておきました。


打ち合わせに来てくださったのは、
リゾナーレ灯鳥のオーナーさん。

打ち合わせ最後に、

「この服気になるんだよね。」
と。

「捨てようとおもってるんです。自分が成長できるように」 「え?」

「思い出のありすぎる服です」 「捨てるなら、もらうよ」

捨てようと思ったその日に。
きっと巡り合わせ、この服がもつパワーすごい。

オーナーさんは、素敵な人で、
お店に仕入れるものも、
自然や健康と持続可能性のある、
思いやりのあるもの。

箪笥にしまっちゃう私より、
ずっっと、いい人に巡り会えたねー。
服に精霊さんがいそうだ。

今の全てを与えてくれてありがとう。

あ、
また少しコラボレーションします。
3月中旬、商品だせそうです。

今は、ちょっとブランのオーガニックコットン商品も置いています。


雪に気をつけて下さいね。


ではではっ

yumi



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