2013年12月19日木曜日

布をめぐる想い

今朝は雪ですね。


先日、浅草の  Amuse Museum  で
昔の庶民が着ていたものを見てきました。

そのひとつ、

ドンジャという、夜着、または布団です。

青森県のもので、中に綿が入ってなくて、全て小さなボロ布を刺して厚くしてあります。
このドンジャの中で、
父母子供は裸で温めあって眠るそうです。
ミュージアムでは、写真を撮るのも触るのも大丈夫なので、触ってみました。



ゴワゴワで重い布団。


でもおかげで夫婦親子は、仲良くできる。

ドンジャやボロ布と民具
ミュージアムにあるものはどれも、
時間をかけて大事に直しながら使っていたものでした。





寺山修司さんや黒澤明さんも衣装やセットで、ここにある本物の昔のものを使ったそうです。




ミュージアムがあるところは、浅草寺の近く。



スカイツリーも近く。



ついでに近寄ってみた。


さっきアミューズ・ミュージアムで、ドンジャや民具を見た後に、
スカイツリーショッピングエリアで感じるのは、

「豊かさとは。」

ひとりでキラッキラの12月のスカイツリー行ったからかもしれないけど、さみしさ強調。


そういった、わすれたくないものや話を、とても苦労され集められた、田中忠三郎さん。

著書の「物には心がある。」


本物の糧になる本。

ドンジャの他にも、様々なものが載っています。一つ一つ紹介したいくらい(そのうちに)

平民や貧しい人の装い、資料さがすの大変なんです。

以前、ミレーの落ち穂拾い衣装を制作した時に、生活や貧しい人が手に入れられる素材を調べたとき、なかなかいい資料がなくて。

ファッションという入口からだと、宮廷服のような豪奢なスタイルしか記録に残らず。

庶民の当たり前っていうのは、記憶。

文化人類学的なアプローチ。

最後は形をなくして小布になる循環。
形だけじゃないデザインを感じて、襟を正したミュージアム訪問でした。

生活と装い。
研究テーマ。


ではではっ

yumi


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